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cxzas

2018年06月01日

実な問題ですよ

・・・・・・・っということで、人間は言葉を使って物に名を付け、名を付けたところで分かった気になっていると、ここで何度も書きました。

初めに言葉ありきですね。^m^

その言葉を見ていくと、全てが対になっています。

例えなくとも分かるとおり、黒と白、明暗、善悪、天地、前後・・・・・そして、生と死。

まあ、そこまではいいのですが、その境目は何だろうと考えました。

明確な境目ってあるの????・・・です。

・・・・・・・・

このあいだ、ムン・ジェインとキム・ジョンウンが両国の国境をまたぎましたよね。

なんか、地面にあるかまぼこ型Dermes Medilaseに膨らんだ線でしたね。

一本の細い線ではなく、かなりの幅がありましたね。

じゃあ、本当の境目はどうだろうと考えたら、そりゃぁ38度線だよと答えるでしょう?

すると、38度線の幅はどれくらいと考えると、限りなくゼロに近い線だと答えるしかありません。

線なのに幅がない。

・・・・・・・・

明と暗の境目なんか難しいですね。

天と地の境目もいい加減。

後ろと前もいい加減。

さらに善と悪となると、さらに難しくなる。

しかし、善と悪はこの世激光脫毛價錢に確実に存在する。



生と死については切実な問題ですよね。



何時をもって死とするんでしょうね。


・・・・・・・・

時間についてもそうです。

未来と過去の境界線は特殊で、「現在」という名前がちゃんと付いています。

しかし、どこまでが過去でどこからが未来か分かりません。

そう、現在とは現在でしかあり得なく、その幅は限りなくゼロに近いのです。

しかし、ぼくらはこのゼロの幅の中で生きているんです。



不思議ですよね。


この世の中の【今】が全部そこに詰まっているのです。

限りない薄さで無限に広がっているのです。

およそ生き物は全て【今を生きる】しかないのです。

なのに、人間だけは今(=現在)にかなりの幅があるように勘違いしているんですね。  


Posted by cxzas at 16:51Comments(0)

2018年06月01日

書こうとしてるの

「ところで、それってどんな話なの? その、あなたが書こうとしてるの。筋のあるものって言ったでしょ? どんな話なわけ?」
「まだ途中なんだよ」
「それでもいいから教えてよ」
大きく息を吸うと、強士は時間をかけてそれを吐いた。いろいろと考えてみたけれど、どう言ったらいいかわからなかった。佐和子は強士の口許を見ていた。そして、驚いたように顔全体を見た。強士はごく自然な笑顔になっていた。
「騎士の話だ」
強士はそう言っていた。どうしてそんなことを言ったのかもわかっていなかった。
「キシ?」
「ナイトだよ。ほら、馬に乗って槍を担いでるやつさ。お姫様を守る義務を持った二人の騎士。彼らはお姫様の幼馴染みでもあるんだ。お姫様は――」
そこまで言って強士は目をつむった。馬鹿げてる――と思っていた。しかし、自分が書こうとしてるのはそういう筋のはずだった。強士は首を弱く振った。口は自動的に動いた。
「お姫様は非常に困った立場にいるんだ。彼女は美しく、気高くて、凜としてる。でも、そのぶんまわりから浮き上がってしまうんだ。子供の頃からそうだったけど、成長するにしたがってその度合いは増していく。自分でもどうしたらいいかわからないんだな。そんな彼女を二人の騎士は守ってきた。それも、子供の頃からそうだったし、成長してからもそうだった。ただ、三人は離ればなれになってしまうんだ」

強士は目を開けた。佐和子はカウンターに両肘をつき、組みあわせた手に顎をのせていた。そのままで首を強士の方へ向けた。眼鏡はずれ下がっていて、その目がはっきりと見えた。
「それで?」と彼女は言った。「それでどうなるの?」
「幾多の苦難があるんだよ。騎士たちにもそれぞれ抱えてることがある。なかなかお姫様のもとへ馳せ参じるわけにはいかないんだ」
「騎士たちはお姫様のことが好きなんでしょう?」
「そうなんだろう」
強士はぬるくなったビールに口をつけた。

「いや、そうでなくちゃ困る。二人ともお姫様のことを愛してるんだ。だけど、互いにそのことを知ってもいるんだな。彼らは自分よりも相手の方がお姫様には似つかわしいと考えてるんだよ」
「どうして?」
背後から一際大きな声が聞こえてきた。なにを言っているのかはわからなかったけれど、その後に笑いあう声がつづいた。佐和子はさっとそちらへ目を向け、唇を歪めさせた。
「どうしてだろう?」
「わからないの? じゃあ、お姫様の方はどうなのよ。二人のうちどっちかが好きだったりしないの?」
「それもわからない」
「なんなのよ、その話」
佐和子は髪をかき上げ、煙草に火をつけた。
「わからないことだらけじゃない」
「言ったろ? まだ途中なんだ」
「ふうん」
唇をすぼめて佐和子はゆっくりとけむりを吐いた。それは揺らめきながら整然と並んだ瓶のまわりを漂い、じきに薄くなった。強士はぼんやりとその様を見ていた。言葉は渦巻いていた。  


Posted by cxzas at 15:38Comments(0)